Dirgee99のブログ

思いついたことから記事にしていく雑記ブログです。

私が転売ヤーをやめた理由

おはようございます。妖怪ウォッチシャドウサイドファンのダージ99です。
近頃、ポケモンカードガンプラなどの買い占め&転売&詐欺が何かと話題になっていますね。
転売の話題を聞くと、私としては若かりし頃、かつて転売ヤーだった頃のほろ苦い思い出が蘇ります。
まあ1年くらいでやめてしまったのですけれど。
今回は当時の私の転売モチベが無くなっていくさまを、段階的に書いていこうと思います。 
もしもこれから「オラ、転売で一儲けしてやるど!」と企む方がいらしたら、下記を読んで、こういうデメリットがあるという「覚悟」を持っていただきたい。

 

目次

・転売を始めたワケ
転売をやめるまでの
・フェーズ1:部屋がダンボールジャングルと化す
・フェーズ2:TEN(10個)BUY(買う)KOWAI(怖い)
・フェーズ3:初期不良めっちゃほぼほぼヤバイ
・フェーズ4:このフィギュア手放したくない
・フェーズ5:It's 判断力 足らんかった
・フェーズ6:郵便局員「またこいつか・・・。」

 

 

 

転売を始めたワケ


 2014年、私、一時期転売ヤーでした。転売ヤーとして生活していこうと挑戦した時期がありました。
きっかけは「DX妖怪ウォッチ タイプ零式」というおもちゃです。

懐かしや、あの「妖怪ウォッチ」ブーム全盛期の頃、市場に投下された、2代目妖怪ウォッチです。
夜勤明けに軽い気持ちで朝から適当なおもちゃ屋さんに並んでみたら、運良く抽選販売で当たってしまった!
レジの近くで、抽選が外れたであろう子供が文句を言っていて、その子のお母さんが「しょうがないでしょ」とたしなめている中でお会計をしたのを覚えています。

超気まずかった。
当時、ちょうど私も妖怪ウォッチのアニメにハマッていて、

これで俺も妖怪ウォッチメン(妖怪ウォッチ所持者の意)デビューだぜっ!と興奮していたのですがね。
ちょっと魔が差して、ほんのちょっぴりとした魔が差してしまって、

ヤフオクの相場を見たら(おおっと、出品の構え!)、

なんとびっくり1万越え(零式の定価:3520円)。
1万か・・・。ちょっと悩みました。売りました。
もう何年も前のことなので記憶が怪しいのですが、正確にはたしか1万2千円くらいで落札された気がします。
だいたい9000円の利益。フルタイムの仕事1日分くらいのお金が、2時間くらい並んでおもちゃを買って売っただけで稼げてしまった。これは衝撃でした。
もちろん当時、妖怪ウォッチが異常なブームになっているからこそ出た利益であることは理解していました。
しかし仕事先から振り込まれる給料ではなく、自分で仕入れた品物を売ってこれだけ稼げたことに興奮してしまったのです。(ざわ・・・ざわ・・・)
その興奮をね、止められなくてですね、
その時に務めていた職場に嫌気がしていたこともあり、
仕事やめて転売ヤーデビューをしてしまったんすよ、ヤフオクで。
上にも書いた通り約1年で挫折したんですけど。
転売対象に選んだ品物は、当時趣味でコレクションもしていたフィギュアやおもちゃ類です。
最近流行りのガンプラは当時、転売して売れるとは思えなかったし、

トレーディングカードは急にやめる人が続出して価値が下がるのを何度も体験していたため、転売対象として考えられなかったからです。

 

フェーズ1:部屋がダンボールジャングルと化す


 さて、勢いで仕事辞めて転売を初めてみたものの、まず困ったのは仕入れた物で部屋がいっぱいになってしまったことです。
フィギュアやおもちゃ等はなかなかの厚みがある立体物なので、少し集まっただけでも本当にに場所を取るんです。
せっかくホビーショップ等を周って、でかいリュックを背負い、品物の入った大袋を持って、自転車でよろけながら持って帰ってきたのに!
通販で買ったものは、なるべく梱包材をそのままにして発送したかったので、ダンボールを送られた状態のままを保管しており、さらに場所を食いました。仕入れた商品がすぐ売れるとは限りませんから、やっぱりある程度の在庫置き場は常に必要となります。
転売やってる限りずっとこの状況(箱ジャングル)で生活しないといけないのかなと思い、早くも心が折れかけました。

 

 

フェーズ2:TEN(10個)BUY(買う)KOWAI(怖い)


 次に気づいたのが自分には大量仕入れの度胸は無かったということです。
転売ヤーには、特に無職の転売ヤーには、それなりの大量仕入れが必要です。
だってたくさん物を転売してたくさん儲けないと生活できませんからね。
でもこれは私には精神的に結構キツかった。
そもそも元手の資金がそんなになかったし(しかもサラ金利用)、プレ値付かなかったら損が怖いし、箱が大きいやつは置き場にも困る。
自分の部屋に積まれるであろう大量の箱から受けるプレッシャーに押し潰されるような感じだったのです。
そんなTEN(10個)もBUY(買う)できませんよ。転売だけに・・・あっいえなんでもないですすいません!

 

 

フェーズ3:初期不良メッチャほぼほぼヤバイ


 個人的な意見ですが、転売をする上で一番怖いのが商品の初期不良だと思っています。
たとえどんなにしっかりしたメーカーの正規品でも初期不良というのは一定数出てくるものです。特に数万するお高いおもちゃにはね。

破損している、内容物が足りない、電池を入れても電動ギミックが動かない、などなど。
これは本当に怖い。
開封の新品は、開封しない限り、中身の正確な状態が分からないので、転売するには初期不良があった時の覚悟が必要です。
もし気付かずに初期不良のものを転売してしまっても、それが分かるのは発送した後なのです。
幸い私は、実際に「転売した品物が初期不良」だった事態に遭遇することは無かったのですが、もし遭遇していたら、ちょっと想像するだけで、


1.購入者がメーカーに連絡するも、購入元(私=転売ヤー)を聞かれ、交換拒否される。


2.こちらにクレームの嵐


3.平謝りして売った商品を返送してもらう


4.メーカーに連絡して交換してもらう


5.再び送る(または返金)


めんどくせぇぇぇ!連絡とか発送が。

しかも当たり前ですが送料はもちろん全部こちら持ちでしょうね。
時間もお金も失うわけです。
しかもこれは購入直後の新品に限り取れる解決策であって、ものにもよりますが、購入してから数年経ったものは、いくら未開封品でもメーカー交換などは受けれない可能性が高いです。

返金+低評価一択。
実は私、過去に買ってから開封せずに2年くらい放置していた、ホットトイズのアイアンマン(3万くらいするCOOL!なフィギュア)を売ったことがあるのですが、初期不良が無かったか、もうヒヤヒヤしましたよ。ああいう値段が高くて手の込んだものが一番怖いです。
これを今風に言えばつまり、メッチャ・ほぼほぼ・ヤバイ、です。

 

 

 

 

フェーズ4 このフィギュア手放したくない


 私が転売品としてフィギュア、おもちゃ類を選んだのは、単に好きだったからです。
どうせなら服とか家電とかよく分からんものより、自分自身が好きなものを扱った方が面白そうだし、上手く転売できると、そう思ったからです。
しかしっ!こんな弊害が出てしまうとはっ!

仕入れたものが自分で欲しくなって、手放したくなくなってしまうとはっ!
仕入れた商品の中に、売るのが惜しくなったものが出てきたのです。
実際に売るのをやめて自分のコレクションに加えてしまったものも結構ありました。
なんてことでせう。
これでは仕入れではなくただの無駄遣いです。

 

 

フェーズ5:It's 判断力 足らんかった


 転売を始めてから数か月経って、思っていたより自分に転売のセンスが無いということに気付いてしまいました。
仕入れた商品の相場がなかなか上がらないのです。俗にプレ値が付かないというやつです。
むしろ私が買った後に相場が下がったりします。
プレ値が付かず、出品できない在庫が増えてくると、仕入れの資金ができませんから、
見切りをつけたものから、赤字覚悟で仕方なく出品して捌いていくということをやってました。
当然、そんなことを続けていれば資金はどんどん無くなっていきますねー。

 

 

フェーズ6:郵便局員「またこいつか・・・。」


 転売をしていた上で常に悩みの種だったのが「荷物の発送」です。
商品が売れた以上、それを発送しなければなりません。
実は一度だけ対面手渡しで取引したことがあるのですが、物が美少女フィギュアだったので、すごく気まずかった・・・。
まあそれはともかく発送の話。
何がツライかって、店の人や発送業者に顔を覚えられるのです。
私が転売をやっていた時は、少なくとも2~3日に1回以上は近くのコンビニなどへ発送手続きをしに行っていましたから、当然といえば当然です。
もちろん毎回同じ店で発送手続きをしていたわけではなく、

近所の郵便局、コンビニ、配送センター、自宅集荷を使い分けていました。
たまにはちょっと遠くの郵便局まで足を運んだりしていました。
ただそれでも、だいたい同じ店に週一で通うような形となり、大きな荷物を持って店に入ると、なんとなく、店員に「またこいつか・・・」と思われているような気がして、とても居心地が悪かったのです。
数年たった今でも、それらの店は買い物やたまの発送で利用しますが、
おそらく私は、それらの店員達に、今でも「昔よく発送に来た人」として認識されていることでしょう。
いやはや、なんとも後味の悪い傷跡を残してしまったものだ・・・。
あとね、やっぱり、発送は、MENDOI!(総括)

 


そして転売を始めて約1年、完全にやる気を失くして、
「これなら普通の仕事の方が楽だわ」と悟りを開いた私は、最寄りのハローワークへと足を向けたのでした・・・。
                                                     おわり